本記事では、壁紙以外の内装仕上げ材として「漆喰」と「羽目板」と「パネル」について、それぞれのメリット・デメリットから、メンテナンス方法まで、注文住宅の設計・現場管理からリフォーム工事をしていた二級建築士のダックが紹介します。
壁紙については、こちらの記事をご覧ください。
漆喰って?メリット・デメリットについて
主原料:消石灰(水に溶かすと石灰水)
外壁から、瓦屋根、内装の壁と色んなところに使うことができる仕上げ材です。
和風にも洋風にもカフェっぽくしたいときにもおすすめです!
・耐火性(不燃材料)
・調湿効果
・独特の風合い
・壁紙に比べて高価
※壁紙の約5~6倍
・ヒビ割れがおきる
・施工が大変
・汚れやすい
漆喰は、建築基準法の防火材料の中でも一番優れている部類に属します。
難燃材料<準不燃材料<不燃材料
ちなみに、不燃材料は他には、コンクリート、ガラス、石、金属板などがあります。
調湿効果は、漆喰<珪藻土
漆喰、珪藻土、調湿壁紙、エコカラットの比較については以下の記事をご覧ください
漆喰のメンテナンス方法
・消しゴムを使う(小)
・カッターナイフで削る(中)
・上塗り(大)
生活していると、気を付けていても汚れますよね。
()の中は汚れのレベルです。
消しゴムは意外と汚れを落としてくれます(漆喰に限らず)。
羽目板って?メリット・デメリットについて
羽目板(はめいた)とは、壁や天井に連続して張る板のこと。
外部も内部も使えます。
・木の温かみを感じられる
・とにかく素敵
(個人的には一面どこかに取り入れたい)
・壁紙よりも高価
※壁紙の約15倍~
・メンテナンスの必要あり
床材(フローリング)との違いとしては、床材の厚みは12㎜や15㎜に対して、羽目板の厚みは8~12㎜程度です。
床材は人が乗るため、羽目板より、厚みがあり、硬く強いです。
羽目板は持ってみると意外と軽いですよ。
羽目板のメンテナンス方法
壁や天井であれば、そこまでメンテナンスの心配しなくてもいいと思います。
外部に使用する場合は、メンテナンスしないと長持ちできないですが…
・乾拭きで表面のホコリを落とす
・その材料にあった手入れをする
蜜蠟ワックスなど
※無垢板の床材はこれをおすすめしています
おすすめな羽目板と張る場所
マルホンの「ウエスタンレッドシダー」
吹き抜けの天井一面や、TV後ろの壁はおすすめです!
ウォールパネル
キッチンまわりに使用しているパネル材などです。
種類は一般的に使われているメラミン素材か、磁石がくっつくホーローがあります。
メラミンの素材の方が安価です。
※写真はメラミン素材
・水拭きや掃除など手入れがしやすい
・つるっとしていて清潔感がある
昔はキッチンまわりはタイルが主流だったので、油はねの汚れが掃除しにくかったですが、
今やパネルが主流なので、デメリットはありません!
トイレや洗面所の床や壁にもパネルが貼れます。
洗面所のタオル掛けが付いている一面だけパネルにするのをおすすめします!
※壁紙だと水が飛んだり、タオルの湿気で壁紙が汚れたりカビが生えることもあるため
キッチン以外の場所に貼る場合、アイカのセラールがおすすめです!
※キッチンのパネルは、キッチンメーカーのもので問題なしです
キッチン以外に貼る場合のデメリットとしては
・壁紙に比べて高価
※壁紙の約5倍
以上、壁紙以外の内装の仕上げ材、「漆喰」と「羽目板」と「パネル」についてまとめてみました。
それぞれをざっくり知ってもらい、壁紙以外の選択肢として検討してもらえたら嬉しいです!
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