・木って種類が多くてよくわからない…
・棚やテーブルをつくるなら、どの木材がいいの?
・無垢材、集成材、合板(ベニヤ)って何が違うの?
本記事では、DIYをするとき、どんな木材を選べばいいか分からない方に向けて、木材の特徴や、具体例を挙げながら、紹介していきます。
おおまかに種類を3つに分けると、①無垢材②集成材③合板(ベニヤ)となります。
結論(個人的なおすすめ)
①無垢材・・・テーブルの天板、床材、羽目板(壁や天井に張る)
②集成材…テーブルの天板、椅子の座面
③合板(ベニヤ)…棚関係(9~12㎜程度の厚み)
①無垢材
・1本の木から切り出したもの ※接着材は不使用
→寸法の自由度は高くない
・木目がキレイで、風合いが素敵
・テーブルの天板や床材などに使われる
・集成材よりも高価
・テーブルの天板に使う場合、ウレタン塗装かオイル塗装が必要
→水に弱く、手入れをしないとシミやカビが発生してしまう
②集成材
・接着材を使い、木材を縦や横につないだもの
→無垢材にはない、寸法を再現できる
・反りが少なく、品質が安定している
・テーブルの天板や梁に適している
・合板よりも厚い木材なら集成材
③合板(ベニヤ)
・接着材を使い、単板を縦横に重ねている
・壁や下地材に使われている
・棚やCDラック、作業台などに使われる(化粧合板)
・厚みや種類が豊富
1980年代に社会問題になった、シックハウス症候群。
原因とされるのが、ホルムアルデヒド(酸化メチレンという気体)。
当時は、ホルムアルデヒドを多く含む接着剤が使われていました。(集成材や合板などに)
現在では、F☆☆☆☆(フォースター)を取得した、集成材や合板などを使っています。
F☆☆☆☆(フォースター)…JISとJASでホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークのこと
(ホルムアルデヒドの放散量が0.12㎎/l以下)
無垢材から選ぶ場合
木は、針葉樹と広葉樹の2種類あります。
針葉樹
・真っすぐなため → 柱や梁に使われる
・軽くて柔らかいため → 長所:加工しやすい 短所:傷つきやすい
広葉樹
・丈夫なため → 家具や床材に使われる
・重くて硬いため → 長所:傷つきにくい 短所:加工しにくい
木の種類について
普段の生活で、耳にしたり、目にすることの多い木材について、特徴と具体例を紹介していきます。
・ヒノキ
・スギ
・マツ
・ナラ
・ケヤキ
・クリ
ヒノキ(檜、桧)
・針葉樹
・ヒノキ特有の香りがある
→リラックス効果
・耐久性が高い
→伐採してから200年の間、強度が上がり続け、伐採1000年後に伐採直後の強度に戻ると言われている
・水気、湿気に強い
・防虫(シロアリ)効果あり
・乾燥による狂いが少ないため建築材に適している
柱、土台、羽目板(壁や天井に張る)、まな板、檜風呂や神社や寺など
スギ(杉)
・針葉樹
・木目が真っすぐで、色の明暗がはっきりしている
・木材として柔らかさは最上位(ヒノキよりも柔らかく軽い)
・国内生産量1位
柱、建具、羽目板(壁や天井に張る)など
自分がつくっていた新築住宅では、管柱はスギのKD材(105角)を、通シ柱はヒノキ(120角)を、化粧梁はベイマツを使用していました
マツ(松)
・針葉樹
・マツはたくさんの種類がある
・ヒノキやスギよりも硬い
・海外産のマツをパインと呼んでいることが多い
→アカマツ:国産に比べ柔らかく安価
・樹脂(ヤニ)を含む
→水気に強い
梁、建具、杭、船材、テーブルの天板など
ナラ(楢)
・広葉樹
・北米産をオークという
・耐水性が高く、傷がつきにくく、凹みにくい
・希少
家具や床材、船材、洋酒樽など
ケヤキ(欅)
・広葉樹
・最上位に硬いが、加工をすることができる
・高級木材
・反りやすい
お盆や和太鼓、家具、大黒柱など
クリ(栗)
・広葉樹
・歴史の古い木材の一つ
・蓄積量が減っているため貴重
家具、枕木、テーブルの天板
まとめ
木の種類はとても多く、実際にそれぞれの細かな特徴を理解して選ぶことは難しいですが、大まかな特徴を知り、その中で、自分好みの木材を選んでいただければと思います。
本記事では紹介できなかった、板目、柾目、杢目や木表、木裏、反り方についてや、合板の種類についても、また紹介していきたいと思います。
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